私たちがEM菌やEM関連飲料を使ってきたのは、売るためでもなんでもありません。
私たち、チェルノブイリへのかけはしは、救援団体ですから、「救援目的」で使用してきただけです。
今回の事件をふまえて、私たちの体験を発表した途端、まあ、インチキだの霊感商法だの、ずいぶん言われていました。
もちろん、想定内。
(霊感商法は聞いて笑ってしまった。霊感商法とは、壺と印鑑で90万円の世界のお話ですよね。EMなんで貧乏療法です)
相手は生き物ですから、培養のしかた一つでも結果が違ってくるし、十数年前はインチキものが売られてたくさんの人が騙されたようです。
また、培養がうまくいかない場合もあり、感情的にすかないというある一定の人たちもいることも知っています。
逆に、過剰に比嘉先生が大好きで独占したがる人たちも。これが問題。
そんな余波を、かけはしもかぶってきました。(ここから先生も知らない話)
この話をすると、みんな「えっ?」と思うかもしれないけれど、私達は、EMの関係のとある人達に排除されかけたこともあります。結構、シビアなんですよ。
大方のみなさんが想像されるような、VIP待遇でもなんでもない。
どんだけ、悪玉菌として、言われていたかわからない。
なぜ、そこから離れなかったかというと、子供達のために、EMが必要でした。
しかも、うちが紹介したスタッフが独裁政権が怖くて逃げ出す始末。
それでも、隅っこにいるような存在でしたが、なんにも言わないで、ただ、救援物資として、子どもたちにEMXを提供してくれたのは比嘉先生です。
一度も、「飲ませてみた結果子供達はどうですか?」なんて聞かれたこともないし、御礼も書いたことがない(失礼極まりない私たち)。
しかも、たまにちまたには培養博士のような方が、出てきてしまいます。そういう方と何人もお会いしたことがありますが、発酵の神様のようになってしまうんですよね。
どんどんいろんな装置をひらめきで思いついたり、創意工夫で自分でアレンジして菌を入れてみたり。
そしてそういうふうになってくると、EMXに近いものも作れてしまうようになってしまったり。でも、私はそれは無料で配るならいいけれど、売るのは違うなと思っていました。
いつも同じ品質を確保できないだろうし、しかも、EMが基盤なのだから。
私が最初に、微生物のことを勉強させていただいた方もまた、微生物博士のような方でした。いくつもの酵素商品を開発されてすでに販売されていました。
EM菌とEMXにのめりこんでいて。自分の治療している患者さんにたいする3000人のデータを元に、どのような飲ませ方が効果的かなど、ご教授頂きました。
完全に、何日も便秘をして腸マヒを起こしてしまって、うんうん苦しんでしまって運び込まれた人に、EMXを1本浣腸かけて治したなどなど。
「畑を耕すには午前中の方がいい菌が育つ、午後は嫌気性菌」というメモが残っていました。ということは放射能対策には午後のほうがいいのかしら、と思いながらそのメモをめくっています。
そんなすごい方でも、やっぱり、タブーを犯して、EMXのもどき品をつくって販売していました。
皮肉なもので、彼がつくりあげた酵素商品の方に今度は別の人が混ぜ物をして売っていたり。
でも、「万寿のしずく」は違う。れっきとしたEM関連商品です。
よく「萬寿のしずくとEMXGどちらをチェルノブイリの子供達に使っていたのですか?」という質問がきます。
両方です。
両方のデータも持っています。
どちらもEM菌の働きを認め、その良さを知っている。
私たちはどちらの争いにもまきこまれてたくないです。
私達だって、さまざまな企みで、はずされかけたこともあるから。
EMってそんなに恐ろしい世界なの?
いいえ、いろんな菌がいて、みんな好き勝手に生きているとそうなるのかもしれないと思います。
いたずら菌がみんなの中をごちゃごちゃさせて遊ぶ。
この間、沖縄のEMフォーラムに久しぶりに行きましたけれど、今、働いている若い人達はみんなさわやかで、いい風が吹いているように感じてほっとしました。
かかわるすべての人にそういう受難の時期も必要だったのかなぁと思います。
今は分裂するよりも力を合わせるとき。